╋趣味詩(13)╋

無色透明

 初めて交わした会話が耳に 今でも残る
 君がいるから どんなときも信じ合えた
 僕はまだ純白で在りたかっただけなんだ
 何色にも染まらない 染められたくない……
 
 ホントの好きしかいらないから
 僕は臆病者になってしまう
 君の気持ちを知ることが とても怖いから
 たった一言の言葉の言えない 臆病な僕

 でも僕は碧色に染まってみたい
 君と見た あの海の色に、あの空の色に
 約束したよね もう一度一緒に見よう、と
 もう 止まらないよ 僕の気持ちは

 どうして忘れられないのだろうか あの台詞
 君がいたから 愛し合えた どんなときも
 迷うことは染まること 悩むことも染まること
 何色にもなりたくない ならずにすまない?

 切ない気持ちだけ残ってしまう
 さぁ勇気出して見つめ合おう
 僕の気持ちを知られること とても怖いけど
 伝えないと 一歩も進めなくなる 弱気な自分

 僕はまだ碧色になれないでいる
 君が好き あのとき見た碧色 似合う碧
 呆れないでね もう二度と逢えないんだろうな
 でも 好きで居続けるよ これが僕の色、碧。

 素敵な碧 海の碧 空の碧 
 今度は誰に染まるのだろう?
 僕の色に染められる君は、誰?




© Rakuten Group, Inc.